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  • 執筆者の写真星 和真

【人と街 個展を終えて】

更新日:2022年9月23日


お晩です。

9月も半分が過ぎ、また一段と秋らしさを感じるようになって来ましたね。


先週、代官山のギャラリー子の星にて開催されていた「人と街 星 和真個展」が終了しました。多くの方々にお越しいただき、盛況のうちに無事終えることができました。そして新しい出会いもあり、いくつかの絵にご縁をいただきました。本当に嬉しい限りです。絵に本腰を入れてもうすぐで半年になりますが、この展示を通してより活動に実感を持つことができました。個展後に体調を崩してしまったりもしたのですが、やっと記事が完成しました。今日は代官山にて行われた個展について少し振り返っていきたいと思います。




・オオカミを描いたきっかけ

前回のBird展 から続く今回の個展では、さらに表現の境地を切り開くことを目標に制作に挑みました。より実感をもつために図書館で文献を読み、その過程でオオカミについて触れました。オオカミについては宮崎駿監督作「もののけ姫」を通して知っていたくらいなのですが、本を読んでいくと絶滅した彼らについて知ることは日本人の歴史や現在の人のあり方を考えるということではないかと考えるようになりました。それは人と彼らの関わりは密接な関係の下で形成されて来たためです。また人とオオカミを繋いでいた森や山の環境は、自分が暮らしていた里山の風景を想起せずにはいられななかったことも要因の一つです。自分が生まれるよりもずっと昔にはオオカミ達がいたのではないか?何かしらの繋がりがあったのではないか?そう考えるとどこかロマンを感じている自分もいました。これらの要素が重なりオオカミを描くに至りました。




・絵を描いてみて

今回は1ヶ月半〜2ヶ月ほどで13枚、ミニアチュールを合わせて22枚の絵を描きました。ほとんどがオオカミの作品ではありますが、絵によってアプローチは変わっています。最近は下地作りにこだわったり、画面に作った絵具の層を削ったりすることが多くなって来ました。それは自身にとって重要ではありますが、あくまで絵作りにおける一つの要素に過ぎません。大事なのはその先にどう絵を描いていくか?そう考えて制作には挑んでいます。

・印象に残った絵

DMの表紙を飾った《山の住人》をはじめ、描いていて印象に残った絵がいくつかありました。暗い色調の中に無数のオオカミの姿を描いた《夜陰》、オオカミとゼンマイを共に描いた《始まり》…が特に印象に残りました。アプローチが異なるこれらの絵ですが、次の制作への道を示してくれたと思っています。実はこれらの絵は学生時代に挑んで失敗した絵の構図や要素を参考にして描いているものもあり、再挑戦の意味も込めていたりもしました。その他にもたくさん描きましたが、どれも自分の中では大切な絵達です。実際にギャラリーにすべてを飾ってみると描いてよかったと強く思いました。


《山の住人》
《夜陰》
《始まり》

・展示をした場所について

展示場所に代官山という場所も選んだのは本当によかったと思いました。代官山は渋谷に隣接した場所であり、垢抜けた雰囲気、流行りの最先端、多くの店やブランド店も立ち並んでいます。まさに都会の街といった雰囲気で、僕とは縁もゆかりもない場所です。学生時代を知る方はご存知かもしれませんが、自分は都会という場所にコンプレックスを持っています。そんな場所で展示をするということは挑戦であり、夢でもありました。幼少期には栃木の田舎で絵を描いていた自分が、ついに代官山まできてしまった。そう考えるととても胸が躍ります。展示をさせていただいたギャラリー子の星はとても素晴らし場所で絵を生き生きとさせてくれました。是非また展示をさせていただきたいです。



・感謝

今回の個展では遠い場所からいらしてくれた方もいた他、絵をじっくりと見てくださった方も多くいらっしゃいました。そして、かつての懐かしい友人や、埼玉で知り合った方々、会社員時代にお世話になった方もいらしてくれました。感謝しきれません。また、実際に話すことを通して自身が何を描こうとしていたのかを気付かされた面もありました。開催に向けて不安な面ばかりでしたがここで展示をして良かった。そして描いて良かったと強く思いました。


感謝です。
《上と下》

・今後について

今年の個展やグループ展の予定は今のところありません。次の展示に向け色々準備をしていきたいと思います。また予定があればお知らせ致しますので、機会があれば是非見にきていただけると嬉しいです。展示の機会は来年も作っていきたいと思います!


長文になってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございました!

これからも一層精進していきます!




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