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  • 執筆者の写真星 和真

【Bird 個展を終えて】

更新日:2022年6月29日





お晩です。


2日前、6日間行われていたBird星和真個展が終了しました。


今日は個展についてのことを展示風景とともにお話できたらと思います。



作品と自分について




“ Bird = 鳥を描くことで自分と対峙する ”


このように前のブログで述べました。


そして今回の展示は自分にとって大きな転換点になることができたと思っています。


約一年、画材を替えたりテーマを変えたりしながらもがいた日々に終止符を打つことができました。


以下少し詳しく書いていきたいと思います。


表現について



今回は鳥をモチーフとして絵を描いています。




表現しようとしていたのは図鑑などにあるような描写や種類の特定などではなく、象徴またはシンボルとしての姿です。彼らの形とシルエットに、自分の記憶や今生きている世界の姿を重ね合わせて描こうとしました。




描写的な表現ではなく思い切ってシンボリックに描くことでその枠を打ち破ることができました。結果的に目指したかった表現に近づくことができたと確信しています。


大胆な構図、古代の壁画から影響を受けた原色や厚塗りの表現、そして削るという行為も描く手助けをしてくれました。今後も洗練させていきたいです。


時間との戦い


1ヶ月半という限られた期間での制作も活動をしていく上でとてもいい経験になったと思います。



3〜4枚をローテーションして描いていくことで岩絵の具の渇き具合を見ながらどんどん作品を進めていくことができました。その経験は去年のアクリル絵具やクレヨンで描いた経験が活かされています。


またダラダラと描くのではなく、一気に勢いに乗って絵を仕上げる瞬間も必要なのだと強く感じました。それは絵に瞬発的な勢い、爆発的なエネルギーが宿って欲しいと思ったためです。

絵具を思い切り塗り、原色を塗ったり、削ったりという行為がそれを手助けしてくれたと思っています。


「地道にコツコツ…」と作業的になりやすい日本画ですが、時にはそれも壊していくことが必要だと今回強く感じました。


それが絵の勢いにもなり、自分と絵の対話のきっかけにもなるのだろうと実感しています。



展示会場


個展会場となったRiver coffee&galleryは東京大学前の本郷通りを少し入った通り沿いに面したお店です。






カフェが併設しながらも奥にギャラリースペースがあり、解放的かつ内向的な空間づくりに惹かれこの場所を選びました。


絵の作風とRiverの空間を生かし、より鑑賞者が引き込まれていくような空間作りを心がけました。また機会があれば是非展示をしたいです。





今後


今回の制作で表現の確かな実感を得ることができました。


今後は他の生き物にもモチーフの幅を広げて、技術を磨きながらさらに発展させた絵を描こうと目論んでいます。自分自身がどういう絵を描くかとても楽しみです。


集客という点ではどうしてもコンプレックスがあり、1人ではやはり限界を感じてしまいます。しかしこのブログを生かしたりSNSもなるべく上げるようにしていきながら自分を発信していくことを努めたいです。


より多くの人に見てもらえるように努力します。




展示に携わった方々へ


東京で初個展がRiverで開くことができたことをとても嬉しく思います。


展示期間中お世話になった店主ご夫婦には感謝の念で一杯です。


そしてお越しいただいた方々、本当にありがとうございました。


お話しさせていただいたお言葉の一つ一つが今後の制作の励みと肥やしになります。

是非また機会があればご覧いただけると嬉しいです。



そして見たかったけれど行けなかったという方。大丈夫です。


以下に展示の様子をまとめてみましたので是非こちらをご覧下さい。

作品の詳細リストはまた追ってホームページに掲載していきます。




最後に


今回の個展を通して自身と向き合い、新たな絵の表現を得ることができました。


これは新しい始まりでもあります。あとは前進あるのみです。




見てくれた誰かの何かに引っかかったり、あるいは突き刺さるような


そんな絵を描きたい。




そのためにも もっと勉強をして 


より洗練させた絵を描いていけるように


一層精進していきます。




次回、乞うご期待!!!!!







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