おばんです。
現在行われている個展は今日で3日目が終わりました。さまざまな人が来てくれてありがたいです。
今日は展示している作品達を描く際に取り組んだことの一部を紹介していきたいと思います。
共通していること
今回の作品全体に共通していたのは壁画のようにしたいという想いです。それはスタイリッシュとか綺麗とかではなく〝もの〟としての物質感、質量。つまり絵に無骨さ、歪さ、重さが欲しかったのです。それが自分にとっての強さであり、求める美でもり、パトスでした。
そのために工夫した点としていかの3つがあります。
①厚塗りで重ねた絵肌
色を変えたりしながら重みが出るようにしています。パネルに直接下地を塗り、モデリングペーストに砂利を混ぜたりして初めから厚みが出るようにしています。水干絵具や岩絵具を重ね合わせていくことで独特の味わいが出てきます。
②絵の具の層を削る
これは途中の作品から行った行為ですが自分に合っていると感じています。削るという行為は積み重ねた絵の具の層にマイナスの要素を与えるある意味〝破壊〟の行為ですね。印象としては〝刻む〟という想いもあります(サインでもご紹介しましたね)。削るのも筆ではなくニードルやペインティングナイフを使いますが、厚塗りでゴツゴツしたの下地があるため綺麗な線を掘ることはまず出来ません笑。ですが下地の色が少し見えたりしてとてもいい味わいになります。
③原色のぶつけ合い
壁のように描きたいとありましたが、絵により方法は異なります。初めは黄土系の絵の具で進めていっていましたが、最後の頃に描いた作品は原色をぶつけ合わせながら絵を描いていきました。どうしても作業的になりやすい日本画材の扱いですが原色をぶつけてどんどん進めていくことで画面に勢いとスピード感、そして描いている実感が湧きました。
以上の紹介した3つはあくまで手段ですが、今回の展示のために描いていく上で大事な要素となりました。そして自分の表現の幅を大きく広げてくれたと自負しています。
今後はこれらの行為を生かしつつ、もっと洗練させた絵を描いていくつもりです!乞うご期待。
こういう形で個展終了まで何かしらブログを上げたいと思います。
個展は残り3日となりました。折り返し地点です。
是非、この描いた証を見ていただけると嬉しいです!!お待ちしております!
「 Bird 星 和真個展 」
2022年6月21日(火)ー26日(日)10:00~18:00
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